「鹿革」のお手入れ方法
鹿革は、他の革と違って、ほとんどお手入れをしなくてもいい革です。
皮膚組織に皮脂をたくさん含んでいるので、水に濡れても脂が失われることがないからです。
水洗いをしても可能な革(セーム革)もありますが、ぬるま湯、手洗いで優しく洗う方がいいです。
干す際には、日の当たらない平らな面に広げて形を整えてから乾かして下さい。
皮革用語集
日頃何気なく使っていて疑問を感じていた革に関する用語を少しピックアップしてみました。
- エルク
- 大鹿の革のこと
銀面にある粗めのシボが特徴 - 皮・革
- 皮と革を総称して皮革(ひかく)と呼ぶ。
なめす前の状態を皮、なめすと革になる。 - 革漉き(かわすき)
- 扱いやすいように、革を加工しやすい厚みにすること。
- 銀面
- 脱毛した革の表面
見た目が美しく丈夫で繊維組織が緻密
原皮の種類によってさまざまな模様がある。 - タンナー
- 英語で「なめす」を意味する「tan」が語源。なめし事業に従事する人や製革業者のことを指す。
- デシ
- 日本国内の革の取引で使用されている面積単位。1デシは10センチの正方形の面積
- なめし
- 皮から革へと化学的な変化を起こさせること。生皮にさまざまな薬品を用いる。
用いるなめし剤の種類によって、仕上がる革の品質も異なる。